芦屋のAは、アートのA。

芦屋市には工場がありません。パチンコ店や風俗店はもちろんのこと映画館すら(以前はありました)ありません。それは国際文化住宅都市としての発展を願ってのこと。しかしながら、世俗に塗れないことが正常なこととは言い切れません。大切なことは人としての感性を高めることであり、そこには官能的な部分がなくては日々の暮らしは充足するとは言えません。だからこそアート、Artが求められるのです。具体美術協会はその代表的な存在であり、芦屋市において1954年に発足しました。1972年に代表である吉原氏の死去と共に解散となっていますが、現在でも世界からその高いアート性が注目されています。ここで着目すべきは「人の真似をするな。今までにないものをつくれ」とした吉原氏の表現者としての魂であり、またそれを育んだ環境としての芦屋です。例えば、高い技術力を有する町工場が集積している尼崎、甲子園球場を初めてとして象徴的な大規模施設が多い西宮市。そして住宅街としての豊かな暮らしの感性を磨く芦屋。時代はまさに感性を磨く時代に突入しある種成長分野としても期待されています。だから私は「芦屋のAは、アートのA。」を打ち出したいと考えます。

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